水の消費量

私たちは一日に200リットル以上の水を使っています。

トイレを1回使用するだけで約10リットル、
シャワーを軽く浴びると60リットル、
そして洗濯には40リットル。

200リットルといえば200キロ。
自分の体の約3倍の水を1日で使用しているわけですね。

洗剤は化学物質

多くの人はテレビで宣伝される商品を安全なものと
考えがちであるが、洗剤は化学物質であることを忘れてはいけない。

商品が安全だから売られているのではなく、とくに大きな問題が起きて
いないから売られているのである。

メーカーは大きな問題が起きないと対策をとることはない。

洗剤の使用は出来る限り少なくするのがよいわけです。

洗剤の使用量

合成洗剤が出始めた頃、洗濯機の1回の使用量は60グラムでした。
それから現在は20〜15グラムに減ったにも関わらず、洗剤の生産量は増えていきました。

1960年ごろまで使われた石鹸洗剤は難なく自然浄化され、河川を汚染することはありませんでした。

現在人々は自然浄化能力をはるかに超える量を消費して河川を汚染しているわけです。

石鹸と合成洗剤の対立

合成洗剤の生産量は増加し、30〜40年の間に
洗剤の生産量は石鹸だけを使っていた頃に比べて
約3倍となりました。

洗剤は使用後、下水道下水処理場を通りますが、
最後は河川や湖、沼などに流入することになります。
その時間とともに分解するわけですが、
石鹸にくらべて洗剤は分解されるのに時間がかかります。

分解されにくいということが水質汚染の原因となるわけです。

洗剤の話

50年ぐらい前は洗濯にほとんどの人が石鹸を使っていました。
その後急速に合成洗剤が普及して石鹸の生産量を超えました。

その頃から、合成洗剤による手あれ、河川の泡立ち、水生生物への
影響が現われ始め、洗剤問題として注目を集めるようになりました。

洗剤のいらない洗濯機に対する国民生活センターによる評価

国民生活センターはメーカーによるさらなる開発が必要という
結論を出しましたが、その具体的理由は

1.洗濯時間が1時間ほど必要となる。

2.洗濯物の生地が痛みやすい。

3.食材の汚れは落ちやすいが、皮脂などの油汚れが落ちにくいという。

といった理由のようです。

洗剤のいらない洗濯機はなぜはやらなかったのか?

サンヨーが『洗剤のいらない洗濯機』を発売したのは今から8年ほど前のことです。当初はそのコンセプトが受けて爆発的に売上げを伸ばしたそうです。

しかし、その後あまり話を聞かなくなったのはなぜでしょうか?

洗剤がいらないということに危機感をもった洗剤メーカー団体の『洗剤工業会』が圧力をかけて来ましたが、サンヨーも真正面から反論し、当時かなりの注目を集めたようです。

しかし、最終的に国民生活センターが調査に乗り出し、『メーカー側に品質改善の余地がある』という結論を出したことでサンヨー側も商品の販売を自粛しなければいけなくなったようです。